もともとの別の社会経験を積み、いまで言うアラサーが近くなってから、学生時代からの夢だった電気工事士を目指したので、むしろ会社員になる選択肢が少なかったのかもしれません。
そんなこともありませんが、建築関連は未曾有の不景気で、仕事が少なかったのは事実です。
雇う側から見て「社員」として抱えるより「職人」のほうが低コストなのです。まして仕事の少ない当時は、必要な現場だけ「レンタル」するイメージでしょうか。
う〜ん、確かに(笑)。ただ、皆さんに親切にしていただき、ひとつひとつ現場を仕上げていくうちに、取引先も拡がり仲間も増え、いまに至るといったところでしょうか。
仲間の存在が大きいですね。同僚や後輩と一緒に仕事をしているうちに「会社形態」になるメリットがはっきりと見えてきたことです。ひとことで言えば「信用力」の違いです。自分も今、「発注者」になることもあるわけで、すると会社組織にしている相手の方が安心できますからね。
そうではありません。組織にもデメリットがあります。ただ、大きな現場になると「組織力」が求められますし、休日など含めてチーム力の有無は大きいということです。
信頼できる仲間を見つけることですね。それは友だちという意味ではなく、取引先というほうが正確でしょうか。わたしが「ひとり親方」だった時代、多くの「なかま」に助けられたようにです。
この業界は元請けと下請けという構造上の上下はありますが、実際には同じ仕事に挑む「同士」です。ワイズ電気が積極的に、「ひとり親方(職人)」を募集するのは、かつての自分への恩返しでもあり、なによりまだ見ぬ「強力な仲間」を探しているからで、そのこころは漫画「ワンピース」と同じです(笑)。